派遣という働き方

介護業界においても派遣という働き方が存在し、登録型派遣・常用型派遣・紹介予定型派遣の3つに分けられる。

まず常用型派遣は期間の定めのない長期に渡る契約を派遣元と結ぶ雇用形態だ。もし派遣先の仕事がなくなった場合も、派遣元の契約社員又は正社員としての福利厚生も含めた給料は支給されることになる。また派遣元にもよるがキャリアアップ研修会への参加やキャリアアドバイザーからの助言の他、資格取得支援等の手厚いサポートを受けることができる。また、派遣元の社員と同じような福利厚生があることで安定した雇用を確保しながら、正社員では入るのが難しい場所で経験を積めるのも大きなメリットとなるだろう。

次に登録型派遣だがこちらは仕事が発生した時にのみ、派遣会社と契約書を取り交わすことになる。登録型派遣には契約期間があり、契約時に予め派遣先の契約期間をを説明される。契約更新が来ると引き続き同じ施設で働くか別の施設で働くかを決めることができるが、契約期間は2ヵ月更新で最長6ヵ月までという施設も多い。登録型派遣は安定を求める人には向いていないが、より条件の良い仕事を派遣会社に紹介してもらうことやライフスタイルに合った働き方が可能となっている。

最後の1つは紹介予定型派遣だ。これは派遣先の正社員として働くことを前提とした雇用形態になる。一定期間施設で働いてみて条件や環境面で良ければ、派遣先と本人が納得の上でそこの正社員になれるのだ。将来的に正社員として働きたいと考えている場合にはぜひとも利用したいところだろう。

派遣は直雇用に比べて一ヶ所に縛られないので、広い視野を持ってキャリアプランを立てられる点で多くの人に評価されている働き方だ。介護業界は特に正社員以外の非正規雇用の人も多く活躍しているため、自分に向いていると感じたら派遣を選択するのも良いかもしれない。